スイス・チューリッヒ発 4都市めぐりの旅記録

今回の旅では、チューリッヒを拠点に

グランデルヴァルト → ツェルマット → サンモリッツ → ティラーノ 

の順に巡りました。どの町も独自の魅力があり、移動するたびに新しい景色が広がる、とても印象深い旅となりました。

---

グランデルヴァルト — アルプスに抱かれた山岳リゾート

最初に訪れたグランデルバルトは、

アルプスの雄大な山々に囲まれた静かな村。

澄んだ空気と広がる牧草地、整った木造の家々が並ぶ風景は、

まるで絵本の世界に入り込んだような美しさでした。

ツェルマット — マッターホルンの圧倒的存在感

次に向かったツェルマットでは、

町の中心からマッターホルンを望むことができます。山を背景に整然と並ぶ家々、

温かみのある街並みが印象的で、山岳リゾートとして世界中の人々を惹きつける理由を感じました。

サンモリッツ — 上質で品のある湖畔の町

サンモリッツは、落ち着いた雰囲気が漂う高級リゾート地。

青く澄んだ湖と美しく整備された街並みが広がり、

自然と洗練された空気が心地よく混ざり合っていました。

ティラーノ — 鉄道でたどり着く魅力的な街

最後に訪れたティラーノへは、山岳鉄道に揺られながら向かいました。

スイスならではの絶景が続く車窓を眺めていると、移動そのものが“旅の楽しさ”だと改めて実感できます。

町に着くと、素朴で温かい空気が迎えてくれました。

世界遺産・ベルニナ急行で見た絶景

サンモリッツからティラーノへは、世界遺産に登録されているベルニナ急行に乗りました。

車窓には、雪山や湖、谷を一望できるスイスらしい壮大な景色が次々と広がり、移動そのものが特別な体験で山を登り降りするダイナミックなルートは迫力があり、

どの瞬間も写真のような美しさ。

ティラーノに着く頃には、「これが世界遺産の鉄道か」と納得するほど印象に残る旅路となりました。

ベルニナからミラノへ向かうバスで感じたこと

ティラーノからミラノまではバスで移動しました。

山道を進む車内で、ふと「移民として遠い土地へ向かう人は、こんな気持ちだったのだろうか」と思うほど、長い移動時間が心を静かにさせてくれました。

周りにはさまざまな国籍の乗客がいてこれほど多様な人たちが似たような思いを抱えて新しい国を目指したのだと想像すると、イタリアが“移民の国”と呼ばれる理由が少し理解できた気がします。

揺れるバスの中で、旅先ならではの視点で世界を見る貴重な時間となりました。

旅を通して感じたこと

今回のスイス旅行で何より驚いたのは、

どの町も整えられた美しさを保っていることでした。

家々の形がそろい、まるで同じ大工が建てたかのような統一感さえあり、

風景全体が一枚の絵のように調和していました。

静かで清潔な街並みの中を歩く時間は、心が落ち着き

自然の豊かさと人の暮らしが丁寧に共存していることを感じられる貴重な体験となりました。